スウェーデンでは「ラーゴム(Lagom)🔍=ちょうどよさ」が日常を形づくっています。
その価値観は、実は毎日の食卓や家庭料理にも色濃く反映されており、
手の込んだものよりも、「気負わず、栄養も気遣ったバランス食」が好まれる傾向に。
また、スウェーデンならではの文化として有名な「フィーカ(Fika)🔍=お茶の時間」は、
家族や同僚とのおしゃべりと甘いお菓子を楽しむ、“小さな幸せの習慣”です。
この記事では、そんなスウェーデンのリアルな食卓風景と、料理をめぐる暮らしを、
日本の家庭文化と比較しながら、わかりやすく紹介します。
🇸🇪 スウェーデンの家庭料理スタイルとは?

北欧の中でも、「シンプルで整った暮らし」が根づいているスウェーデン。
その価値観は食文化にも色濃く現れており、栄養バランスと気楽さの両立が基本です。
🕒 一日3食+“フィーカ”の時間が当たり前
スウェーデン人の食事は基本的に、朝・昼・夕の3食に加えて、
1〜2回の「フィーカ(Fika)」と呼ばれるコーヒーブレイクが日課。
甘いパンやクッキーを添えたおしゃべりの時間として、家庭でも職場でも大切にされています。
👉 関連記事:フィーカとは?スウェーデンの甘くて深い習慣
🍽️ 手軽だけど健康的な家庭ごはん
代表的なスウェーデン家庭料理には、
- ミートボール(Köttbullar)とポテト+リンゴンベリージャム
- ディル風味の魚のグリル
- ルートベジタブル(根菜)のオーブン焼き
- シンプルなクリームスープ
など、シンプルだけど飽きのこない料理が並びます。
また「フライパンひとつで完結する料理」や、
「冷凍食品+手作りソースでバランスを整える」といった無理しすぎない調理法も一般的。
🧂 “素材の味”を活かすのが北欧流
スウェーデンでは、「何をつくるか」以上に、
“どう過ごすか”“誰と囲むか”が大切とされます。
食材も、
- じゃがいも・ニンジン・カブなどの根菜
- サーモンやタラといった淡白な魚
- 地元でとれるベリー類やキノコ
といった自然の恵みを活かした食材が中心。
「派手なごちそう」よりも、“ちょうどよい”心地よさを大切にする文化です。
👉 関連記事:ラーゴムとは?スウェーデンの幸福哲学
🥣 朝・昼・夜の定番家庭メニュー例
スウェーデンの食事は、全体的にヘルシーかつバランス重視。
以下は、一般的な家庭でよく見られる定番の食事スタイルを表にしたものです。
食事 | 内容の例 |
---|---|
朝食 | ヨーグルト+ミューズリー、ライ麦パン+チーズ、コーヒー |
昼食 | サンドイッチ、スープ、会社や学校への持参ランチ |
夕食 | ミートボール+ポテト+グレイビーソース、焼き魚+根菜のグリル |
デザート | シナモンロール(Kanelbulle)、セムラ(季節の菓子パン)、ベリーケーキ |
朝はあっさり、昼は実用的、夜は家族でゆっくり。
さらに「フィーカ」でのスイーツと会話の時間があることで、
食事=暮らしを整えるリズムとして機能しています。
🍽️ 一週間の夕食スケジュール例

スウェーデンの夕食は「がんばりすぎず」「栄養のバランスがとれた」家庭的なメニューが基本。
毎日手をかけすぎるのではなく、家族が無理なく楽しめるごはんが並びます。
曜日 | 夕食メニュー例 |
---|---|
月曜 | 野菜スープ+全粒パン(体にやさしい“リセットごはん”) |
火曜 | フィッシュグラタン(Laxgratäng)+ブロッコリー |
水曜 | ミートボール(Köttbullar)+マッシュポテト+ラズベリージャム |
木曜 | トマトソースのパスタ+グリーンサラダ |
金曜 | タコスナイト(Fredagsmys)※家族で自由に具材を包むスタイル |
土曜 | サーモンのオーブン焼き+ディルソース+ローストポテト |
日曜 | ビーフシチュー+ベリーソース+パン or じゃがいも |
金曜の「Fredagsmys(フレーダグスミース)」は、“金曜のくつろぎ時間”を意味するスウェーデン独自の習慣。
タコスやチップスを囲みながら家族で映画を観たり、ゆったり過ごす週末の入り口です。
👉関連記事:なぜ?北欧文化『金曜日はタコスの日』メキシコ料理が定着した理由
🕯️ 食文化に込められた価値観:「ほどよく、たのしく」

スウェーデンの食卓には、「ほどほど=ラーゴム」という哲学が深く根づいています。
これは、ただの栄養管理ではなく、心地よい暮らしそのものを意味します。
✔ がんばりすぎない「ちょうどいいごはん」
- 手作りだけにこだわらず、冷凍食品や市販ソースも適度に活用
- でも野菜やタンパク質はバランスよく
- 食材を無駄にせず、「あるもので工夫する」スタイルも◎
✔ 食事=一日のリズムと癒し
- 夕食の時間を整えることで、生活も整うという考え方
- 早めの夕食(17〜18時台)で、夜は家族でリラックス
- 特に土日は「ゆっくり食べて語り合う」文化が強い
✔ フィーカで心も整える
- おやつタイムもただの間食ではなく、気分転換&コミュニケーションの場
- 手作りのシナモンロールやベリーケーキが食卓に並ぶことも多く、
- 家族や同僚とのフィーカは日常に幸せを取り戻す時間となっています。
👉 関連記事:フィーカに欠かせない北欧スイーツ5選
🇯🇵 日本とスウェーデン、家庭の食卓のちがいとは?【まとめ表】
観点 | 日本 | スウェーデン |
---|---|---|
夕食の時間 | 19〜20時が多い | 17〜18時と早め |
食卓の雰囲気 | 実用的な家族団らん | 癒しやバランスを重視した“リセット空間” |
甘いものとの関係 | 食後に取る人もいるが必須ではない | フィーカ文化で「毎日のお楽しみ」 |
自炊のスタイル | しっかり手作りする傾向 | 無理しすぎない「ちょうどよさ」重視 |
料理の特徴 | 米中心、多品目のおかず | 芋や魚・肉+1〜2品、ソースで味を調整 |
家族の絆を大切にしながら、「ちょうどよい食べ方」を追求するスウェーデンの家庭料理。
その背景には、暮らし全体を心地よく保つための知恵が込められています。
忙しい毎日でも、「今日はスウェーデン式に気楽なごはんでいいかも?」
──そんなラーゴムな視点を、ぜひ取り入れてみてください。
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