北欧の「フィーカ(Fika)」に欠かせないのが、美味しいコーヒーと一緒に楽しむスイーツです。甘さ控えめでスパイスが効いた北欧特有の味わいは、日常にちょっとした贅沢をもたらしてくれます。
この記事では、フィーカの定番スイーツ5つを厳選してご紹介。それぞれの特徴や由来に加えて、自宅でも手軽に作れるように「レシピのポイント」も詳しく解説しています。
1. シナモンロール(Kanelbullar)

フィーカの顔ともいえる、スウェーデン定番の渦巻きパン
「カネルブッレ」と呼ばれるこのパンは、スウェーデンのフィーカにおいて圧倒的な人気を誇る一品。
ふんわりしたイースト生地に、バター、シナモン、ブラウンシュガーの香りが広がる甘いスパイスフィリングを巻き込んで焼き上げます。
スウェーデンでは10月4日が「カネルブッレの日(Kanelbullens dag)」として制定されているほど、国民的な愛されスイーツ。フィーカの時間に欠かせないアイコン的存在です。
レシピポイント:
- 牛乳・イースト・バター・薄力粉・卵・砂糖でリッチな生地を作る。
- 一次発酵後、薄く伸ばしてシナモン+バター+ブラウンシュガーを塗り、巻いてカット。
- 二次発酵のあと180℃で15分程度焼成。
- 北欧らしく仕上げるには、パールシュガーまたはクラッシュシュガーをトッピング。
2. カルダモンロール(Kardemummabullar)

甘さとスパイスの香りが絶妙に絡み合う、大人のフィーカ
カルダモンはスウェーデンの焼き菓子に欠かせないスパイス。シナモンロールと似ていますが、こちらはフィリングにも生地にもカルダモンをたっぷり使用。
結び目のようなユニークな形も特徴で、香りと見た目の両方で楽しませてくれます。
甘すぎず、さっぱりとした後味が特徴のカルダモンロールは、ブラックコーヒーとの相性抜群です。
レシピポイント:
- 生地に挽いたカルダモンをたっぷり練り込む(小さじ1〜1.5ほどが目安)。
- バター+カルダモン+砂糖のフィリングを塗り、細長く切ってねじりながら成形。
- 発酵後、照り用の卵を塗り、オーブンでこんがりと焼く。
- 焼成後にカルダモン入りシロップを塗ると、香りが一層引き立つ。
3. セムラ(Semla)

冬限定、贅沢すぎる生クリーム&アーモンドのパン菓子
セムラは、カルダモンを練り込んだブリオッシュのようなパンの中に、アーモンドペーストとたっぷりのホイップクリームを挟んだ冬季限定スイーツ。
本来はイースター前の「告解火曜日」に食べられる伝統菓子ですが、現在では冬〜春先にかけての定番フィーカスイーツとなっています。
ひとつで満足できるボリューム感と、なめらかな口溶けが魅力。
レシピポイント:
- パン生地はカルダモン風味で焼き上げ、冷ましてから上部をカット。
- 中身を少しくり抜き、アーモンドペーストと生地を混ぜて詰め戻す。
- ホイップクリームをたっぷり絞り、フタ代わりのパン上部をのせて粉砂糖で仕上げ。
- パンを前日に焼いておくと、翌日しっとり馴染んでより美味に。
4. ハッロングロットル(Hallongrottor)

見た目も愛らしい、ラズベリージャム入りのクッキー
「ハッロングロットル(=ラズベリーの洞窟)」は、バターたっぷりのホロホロクッキーの中心に、甘酸っぱいラズベリージャムを詰めたスウェーデンの伝統的焼き菓子。
素朴で温かみのある味わいと、愛らしい見た目が人気で、家庭でもよく作られる定番レシピの一つです。
レシピポイント:
- 室温のバター・砂糖・薄力粉・バニラエッセンスで柔らかな生地を作成。
- 生地をボール状に丸め、中央を指やスプーンでくぼませる。
- くぼみにラズベリージャムを少量入れ、170℃のオーブンで12〜15分焼成。
- 冷めるとジャムが固まって食べやすくなるので、作り置きもOK。
5. ショコラードブッラル(Chokladbullar)

火を使わず作れる、ココアとオートミールの定番スウェーデンスイーツ
「ショコラードブッラル」は、スウェーデンの家庭で古くから親しまれてきた、焼かずに作れる簡単チョコボール。
オートミール、バター、砂糖、ココアなどの身近な材料で作れるため、子どもでも楽しめる“はじめてのお菓子”としても人気があります。
ココナッツをまぶした丸い形が特徴で、しっとりとした口当たりとほんのりビターな甘さが魅力。家庭のフィーカや学校・職場の差し入れとしても定番の存在です。冷蔵庫で保存もできるため、作り置きにもぴったりです。
レシピポイント:
- 柔らかくしたバターにグラニュー糖とココアを加えて練り混ぜ、オートミールと少量の冷たいコーヒーまたは牛乳でまとめる。
- 生地を丸めたら、仕上げにココナッツフレークをまぶして冷蔵庫でしっかり冷やす。
- コーヒーの代わりにチョコリキュールを少し加えると、大人向けの風味に。
- ココナッツの代わりにカカオニブやクラッシュナッツでアレンジするのもおすすめ。
まとめ:フィーカの魅力を、あなたの暮らしにも
どのスイーツも見た目はシンプルながら、素材の香りや温かみのある味わいが魅力。
フィーカを本格的に楽しみたいなら、こうした伝統スイーツに挑戦してみるのも、素敵な時間の過ごし方です。
一つひとつは難しくないレシピばかりです。コーヒーを淹れて、北欧のような穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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