スウェーデンをはじめとした北欧諸国では、『金曜日はタコスの日(Fredagstacos/フレダグス・タコ)』として広く浸透しています。
なぜ北欧でメキシコ料理のタコスが人気なのか?金曜日に家族みんなでタコスを食べる理由と、その背景について解説します。
タコスは北欧で人気の料理
タコスといえばメキシコや、国内なら沖縄でよく食べられているイメージがありますが、北欧文化において、『金曜日はタコスの日』という習慣があります。
タコスは、1980年代にアメリカから北欧に伝わり、その後人気が高まりました。現在では、北欧の多くの家庭で親しまれる料理となっています。
また、1990年代には、タコスの材料やレシピを掲載した料理本が出版され、さらにタコスの認知度が広がりました。
スウェーデンだけでなく、ノルウェーやデンマーク、フィンランドなど、他の北欧諸国でも、金曜日はタコスの日として定着しています。
スウェーデンやノルウェーでは「フレダグス・タコ(Fredagstacos)」と呼ばれ、「フレダグス」は、スウェーデン語で「金曜日」を意味します。「タコ」は、英語と同じです。
デンマークでは「タコマンデ(タコスの日)」と呼ばれています。フィンランドでも、タコスは人気料理のひとつであり、金曜日にタコスを食べる家庭も多いようです。
このように、北欧諸国では、金曜日にタコスを食べる文化が広く浸透しています。
どうして金曜日なの?金曜日は家族で団欒する時間
北欧では、金曜日の夜は家族で団欒する時間として定着しています。
この時間のことをスウェーデン語で「mys(ムス)」と呼び、ゆっくりとくつろいだり、食事をしたりして過ごします。
タコスは手軽に作れて、家族でわいわいと楽しめる料理として、このムスの時間にぴったりと合います。
また、北欧では、仕事や育児などで忙しい家庭が多く、週末は家族でゆっくりと過ごすために、料理にあまり時間を割けない傾向があります。
その点でタコスは、市販のトルティーヤや具材を用意するだけで簡単に作ることができるため、忙しい家庭でも気軽に楽しむことができます。
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スウェーデンのタコスレシピで盛り上がろう!
タコスの素(スパイスミックスや瓶タイプのもの)を使った簡単タコスの作り方です。
材料(2人分)
- トルティーヤ(市販のもの) 12枚
- タコスのシーズニングミックス(市販のもの)
- 牛ひき肉 200g
- 玉ねぎ 1/2個
- にんにく 1片
- トマト缶(水煮) 1缶
- トッピング用のチーズ 適量
- トッピング用の野菜 適量
作り方
- 玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。
- フライパンに油を熱し、玉ねぎとにんにくを炒める。
- 牛ひき肉を加えて炒め、色が変わったらトマト缶とタコスの素(スパイスミックスや瓶のもの)を加えて煮込む。
- トルティーヤを温めて、3の具材をのせ、チーズや野菜もはさんでいただく。
スウェーデン風タコスでは、以下のような具材やアレンジもよく使われます。
ちなみに北欧のタコス人気のきっかけとなった、スウェーデンで1980年代に設立されたタコスの会社は「Santa Maria」です。
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タコスのシーズニングミックスや、トルティーヤのセットなどは、日本のスーパーマーケットで手軽に購入することができ、価格も手頃です。ぜひ次の金曜に作ってみてはいかがでしょうか?