人気のメキシコ雑貨といえば、カラベラと呼ばれる『死者の日のガイコツ』や、マリア、十字架、壁飾りなど独特なデザインのインテリア小物が魅力的です。
安めから本格的なメキシカンアイテムの特徴と歴史背景、メキシコの伝統的な家の雰囲気に近づけるポイントを解説します。
死者の日のガイコツ
メキシコの「死者の日(Día de los Muertos)」は、毎年11月1日と2日に祝われる伝統的な祭りです。
この祭りは、亡くなった家族や友人を偲び、彼らの霊を迎えるための特別な日です。死者の日には多くの象徴的な要素がありますが、その中でも「ガイコツ(骸骨)」は特に重要な役割を果たします。
ガイコツの種類には、カトリーナ(La Catrina)、シュガースカル(Calavera de Azúcar)、カラベラ(Calavera)などがあり、その意味と役割もそれぞれです。
なかでも、インテリア雑貨としてよく見られるのは「カラベラ」です。
カラベラはガイコツを意味し、死者の日の文学やアートでよく見られます。カラベラの詩(Calaveras Literarias)は、ユーモラスで風刺的な詩で、死や死者に関するエピソードを描写します。
カラベラは、非常にカラフルで華やかなデザインが特徴です。鮮やかな色使いや装飾的な模様が施されており、部屋に置くと一気に明るく華やかな雰囲気を演出します。
ファッションアイテムや小物が豊富でプレゼントにもGOOD
カラベラは、陶器、紙粘土、木、メタルなど様々な素材で作られています。これにより、異なる質感やスタイルのカラベラを楽しむことができます。
伝統的なデザインからモダンなアート風のものまで、多種多様なスタイルがあります。表情が一つ一つがユニークなことも魅力的です。
死者の日に関連するアイテムでありながら、その美しさとアート性から、季節を問わず一年中お土産として人気があり、インテリアやファッション小物、そしてプレゼントとして利用されます。
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十字架(ミラグロ)
メキシコ雑貨でもう1つ有名なのが、『ミラグロ』と呼ばれる十字架です。または、メキシカン・クロスとも呼ばれています。
教会の壁に打ち付ける習慣から、インテリア雑貨では壁掛けとして売られていることが多いです。
デザインはメキシコらしくカラフルで美しい装飾もされ、壁掛けタイプの大きいものから、アクセサリーパーツのような小さいものまでさまざまです。
また、形は十字架のみならず、十字架だけでなく、心臓、手足、家畜など様々なタイプがあり、それぞれ込められる願いが少しずつ違います。
【代表的なミラグロの形状と意味】
- 心臓:愛、情熱、心臓の病気の治癒を願う
- 目:視力の回復、洞察力、真実を見抜く力を願う
- 手:手の怪我や病気の治癒、仕事や創造的な活動の成功を願う
- 足:足の怪我や病気の治癒、旅の安全を願う
- 動物:家畜やペットの健康、安全を願う
- 家:家族の健康、家の安全、繁栄を願う
ミラグロはメキシコの深い宗教的・文化的背景に根付いた重要な信仰の対象です。その多様な形状と意味合いは、個々の願いや祈りを具体的に表現する手段として使用されます。また、その美しいデザインと手作りの工芸品としての価値も高く、多くの人々に愛されています。
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メキシコ マリア(グアダルーペの聖母)
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カトリック教会の「グアダルーペの聖母(Our Lady of Guadalupe)」は、メキシコで最も敬愛されているマリア様です。
グアダルーペの聖母はメキシコの守護聖人であり、国民的な象徴です。彼女のイメージは宗教的な文脈を超えて、社会的正義や貧困に対する支援の象徴ともされています。多くのメキシコ人が彼女に祈り、助けを求めます。
グアダルーペの聖母のイメージは、音楽、文学、映画などのポピュラーカルチャーにも頻繁に登場します。彼女の伝説と奇跡は、今日でもメキシコ全土で深く信じられ、愛されています。
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メキシコタイル
メキシコタイルの最大の特徴はその色彩豊かさです。明るい青、赤、黄色、緑などの色が、インテリアや建築空間を華やかに彩ります。
幾何学模様、花柄、動物モチーフなど、多様なデザインがあり、どのようなスタイルにも合わせることができます。
メキシコタイルの種類
- タラベラタイル
メキシコのプエブラ州で作られるタラベラタイルは、最も有名なメキシコタイルの一つです。白地に青や黄、緑、黒などの鮮やかな色彩のデザインが特徴です。
- ソルトリージョタイル
ソルトリージョタイルは、メキシコのソルトリージョ市で製造される素焼きのタイルです。自然なテラコッタ色が特徴で、屋外や床材としてよく使用されます。
- ハンドペイントタイル
手描きで装飾されたタイルで、非常に多様なデザインが特徴です。個々のタイルにユニークな模様や絵が描かれています。
多くのメキシコタイルは手作りであり、一つ一つに微妙な違いがあり、温かみとユニークさが感じられます。
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メキシコ刺繍
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メキシコ刺繍は、メキシコの豊かな文化と伝統を反映した美しい手工芸品です。色彩豊かなデザインと細やかな手仕事が特徴で、地域ごとに異なるスタイルや技法が存在します。
メキシコ刺繍の起源は、アステカやマヤなどの先住民の文化に遡ります。これらの文明は、布地に複雑な模様や象徴的なデザインを刺繍する技術を持っていました
16世紀のスペイン征服後、ヨーロッパの刺繍技術が持ち込まれ、先住民の技術と融合しました。この融合により、現在のメキシコ刺繍の多様なスタイルが生まれました。
主なメキシコ刺繍の伝統スタイル
- オトミ刺繍
オトミ刺繍は、メキシコ中部のオトミ族によって作られる刺繍で、動物や植物のモチーフが特徴です。色鮮やかな糸で布地全体に大きなデザインが刺繍されます。
- テナンゴ刺繍
テナンゴ刺繍は、オトミ刺繍と似ていますが、より詳細なデザインとカラフルなパターンが特徴です。テナンゴ村で生産されることからこの名前がつけられました。
- チアパス刺繍
南部のチアパス州で作られる刺繍で、幾何学模様や自然のモチーフが多いです。黒い布地に鮮やかな糸で刺繍されることが一般的です。
- プエブラ刺繍
プエブラ州の刺繍は、白い布地にカラフルな糸で花や動物のデザインが施されています。手の込んだレースのような刺繍も特徴です。
メキシコならではのカラフルで大胆な刺繍が可愛らしく、ラテンの国に行ったかのような気分にしてくれます。テーブルクロス、クッションカバー、ベッドカバーなどラインナップも豊富なので、気に入るデザインを見つけたらぜひ生活に取り入れてみてください。
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グアダルーペの聖母の伝説は、1531年にメキシコの先住民フアン・ディエゴがテペヤックの丘で聖母マリアに出会ったことに始まります。
聖母はフアン・ディエゴに、司教にその場所に聖堂を建てるよう伝えるよう依頼しました。司教は証拠を求め、聖母はフアン・ディエゴにバラを集めさせました。
彼がバラを包んだマントを司教の前で広げると、そこには聖母の姿が描かれていました。この奇跡的な絵は現在もグアダルーペ大聖堂に展示されています。