ニューヨーク発祥のマンハッタンは、ウイスキーベースの鮮やかな赤色をした歴史深いカクテルです。マリリンモンローなど数々の映画に登場し、世界中の人々に愛され続けています。
また、マラスキーノチェリーを飾る理由や、意味や由来、度数や味の特徴 、代表的なレシピなど、マンハッタンの魅力を徹底解説します。
マンハッタンとは?歴史や由来
マンハッタン(Manhattan)は、ウイスキーベースのカクテルの一種です。カクテルの女王と呼ばれるほど、古くから愛され続けているカクテルです。
深い赤色が特徴的で、ウイスキーの風味にスイートベルモットの甘みとアンゴスチュラビターズの苦みが加わった、複雑で奥深い味わいが楽しめます。
その後、アメリカの社交界で広く愛されるようになり、カクテルの女王と呼ばれるようになりました。
マンハッタンは、その美しい色合いから、しばしばインディアンの言葉で「酔っ払い」を意味する「マンハッタン」と誤解されます。しかし、実際の意味は「丘の多い島」です。
味の決め手!アンゴスチュラ社のビターズとは?
アンゴスチュラ ビターズは、1824年にドイツ人医師のヨハン・ゴットリーブ・ベンヤミン・ジーゲルトによって、ベネズエラのアンゴスチュラで開発された苦味のあるリキュール酒です。
ラム酒をベースに、ジュニパーベリー、オレンジピール、シナモン、コリアンダー、カルダモン、クローブ、ナツメグ、アンジェリカなどの植物やスパイスを漬け込んで作られています。
アルコール度数は44.7%で、独特の苦味と香りが特徴です。
カクテルの味わいを決める重要な役割を果たすビターズの一種であり、マンハッタンやオールド・ファッションドなどのカクテルに欠かせない存在です。
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マラスキーノチェリーを添えるのがポイント
マンハッタンの飲み方は、ストレートグラスに氷を入れ、材料を加えてステアして作ります。
そして最後に、オレンジピールや、ブラックオリーブ、もしくはマラスキーノチェリーを飾って完成です。
- オレンジピール:柑橘系の爽やかな香りと、ほんのりとした苦みがあり、より複雑な味わいになる。オレンジピールは、ウイスキーの香りにもよく合うため、ウイスキーの風味をより強く感じることができます。
- ブラックオリーブ:塩味が強く、苦みも感じられ、マンハッタンの甘さと苦みをより引き立たせてくれるという効果があります。
- マラスキーノチェリー:甘酸っぱさとほのかな苦みを持ちます。チェリーの甘さがカクテルの味わいを仕上げ、見た目を華やかにします。
代表的なトッピングはこの3つですが、おすすめはマラスキーノチェリーです。
最も伝統的なスタイルの定番レシピには、マラスキーノチェリーを飾ることが明記されています。
マラスキーノチェリーとは、砂糖漬けされた甘いチェリーです。カクテルやアイスクリーム、パフェなどの添え物としてよく使われます。
一般的に、イタリア産のマラスカ種のチェリーを、糖分、シロップ、ブランデー、香料などで漬け込んで作られます。そのため、甘酸っぱさとほのかな苦み、そしてブランデーの風味があります。
そのため、マンハッタンやオールドファッションドなどのカクテルには、定番の添え物として飾られています。
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ロブロイとマンハッタンの違い
ロブロイとマンハッタンは、どちらもウイスキーとベルモットを使った甘口のカクテルですが、ベースとなるウイスキーが異なる点が最大の違いです。
そのため、ロブロイは、マンハッタンに比べて、よりスモーキーで、複雑な味わいが特徴です。また、マンハッタンに比べて、アルコール度数も高くなります。
具体的には、以下のような違いがあります。
項目 | ロブロイ | マンハッタン |
---|---|---|
ベース | スコッチウイスキー | ライウイスキー |
味わい | スモーキーで複雑 | フルーティーでシンプル |
アルコール度数 | 約40度 | 約30度 |
また、ロブロイもマンハッタンも、トッピングでマラスキーノチェリーを飾ることが多いのも、見た目で混同しやすい点です。
ロブロイとマンハッタンは、どちらも定番のカクテルですが、ベースとなるウイスキーの違いによって、異なる味わいを楽しむことができます。
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カクテル「マンハッタン」が有名になった映画
マンハッタンは、映画やドラマなどの作品にもよく登場します。マリリン・モンローが飲んだカクテルとしても有名です。
カクテル「マンハッタン」が有名になった映画は、1959年に公開されたマリリン・モンローが主演した映画「お熱いのがお好き」です。
このシーンは、マリリン・モンローの可愛らしい姿と、セクシーな姿の魅力が存分に発揮されたものとして有名であり、映画のヒットとともに、カクテル「マンハッタン」の知名度も高まりました。
また、この映画で「マンハッタン」が使われたことで、カクテルの定番として、多くの人々に親しまれるようになりました。
なお、マンハッタンは、それ以前から存在するカクテルですが、この映画で有名になったことで、より多くの人に知れ渡り、広く愛されるようになりました。
さらに、映画「七年目の浮気」でも、マリリン・モンローが演じた主人公が、マンハッタンをバーで注文するシーンがあります。マリリン・モンローとの関係が深いことも、マンハッタンがカクテルの女王と呼ばれる所以かもしれません。
マンハッタンの基本的なレシピ
ウイスキーは、通常はライウイスキーが使われますが、バーボンウイスキーやカナディアンウイスキーで作られることもあります。
材料
- ライウイスキー:60ml
- ベルモット:30ml
- アンゴスチュラビターズ:2dash
- マラスキーノチェリー(飾り用)
作り方
- カクテルグラスを冷やしておく。
- ミキシンググラスに氷とライウイスキー、ベルモット、アンゴスチュラビターズを入れる。
- マドラーでステアする。
- 冷やしておいたカクテルグラスに注ぐ。
- マラスキーノチェリーで飾る。
ポイント
- ライウイスキーは、ドライなタイプが適しています。
- ベルモットは、ドライベルモットを用いるのが一般的です。
- アンゴスチュラビターズは、甘さや苦味のバランスを整えるために使用します。
- トッピングは、レモンピールやブラックオリーブに変えてもOK。
マンハッタンは、ライウイスキーの風味とベルモットの甘み、アンゴスチュラビターズの苦みがバランスよく調和した、シンプルながらも奥深い味わいのカクテルです。
好みに合わせて、ライウイスキーの種類やベルモットの種類を変えてみるのもおすすめです。
レシピは、ウイスキーとスイートベルモットを等量ずつ、アンゴスチュラビターを少量加えたものです。
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ブラックマンハッタンのレシピ
ブラックマンハッタンは、マンハッタンにコーヒーリキュールを加えたカクテルです。コーヒーの苦味とウイスキーの風味が合わさった、大人な味わいのカクテルです。
材料
- ライウイスキー:60ml
- ベルモット:30ml
- コーヒーリキュール:15ml
- マラスキーノチェリー(飾り用)
- レモンピール(飾り用)
作り方
- カクテルグラスを冷やしておく。
- ミキシンググラスに氷とライウイスキー、ベルモット、コーヒーリキュールを入れる。
- マドラーでステアする。
- 冷やしておいたカクテルグラスに注ぐ。
- マラスキーノチェリーとレモンピールで飾る。
ポイント
- ライウイスキーは、ドライなタイプが適しています。
- ベルモットは、ドライベルモットを用いるのが一般的です。
- コーヒーリキュールは、コアントローやカルーア、ベイリーズなどが代表的です。
ブラックマンハッタンをより美味しく作るためには、コーヒーリキュールの種類や分量を調整するとよいでしょう。
コーヒーリキュールの分量を増やすと、コーヒーの苦味が強くなり、より大人な味わいになります。
また、コーヒーリキュールの種類を変えることで、味わいに変化をつけることができます。
例えば、コアントローを用いると、甘みと苦味のバランスがよく、バランスの取れた味わいになります。
ベイリーズは、アイリッシュウイスキーをベースに、クリーム、スピリッツ、チョコレート、コーヒー、バニラなどを加えた、甘美なクリームリキュールです。
ベイリーズには、コーヒーの風味と苦味がしっかりと感じられるため、ブラックマンハッタンなどのカクテルに用いられます。
好みに合わせて、さまざまなアレンジを楽しんでみてください。
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《日本では、アルコール飲料の購入・飲酒には法律で20歳未満は禁止されています。未成年者への酒類提供は厳しく禁止されていますので、適切な年齢制限を守って楽しい飲み会をお楽しみください。》