海外でヴィーガン肉として人気を集める「セイタン（グルテンミート）」は、小麦たんぱく質が豊富に含まれたヘルシー食品です。
日本でいうところの「生麩」と同じようなもので、古くから食べられてきました。煮物だけでなく、鶏の唐揚げ風など、まるでお肉のように変幻自在に調理できます。
詳しい栄養や味の特徴、グルテン粉を使ってセイタンを手作りする方法、また、市販のセイタンを使った美味しいレシピなどもご紹介します。
セイタン（グルテンミート）とは？
セイタン（グルテンミート）は小麦たんぱく質で作られています。原料は、小麦粉と水です。小麦粉には、グルテンというたんぱく質が含まれています。
グルテンは、小麦粉に含まれるタンパク質の一種で、弾力性やコシがあります。そのため、セイタンは肉のような食感や風味を持ち、さまざまな料理に活用することができます。
ただし、ヘルシーではあるものの、グルテンフリーに取り組んでいる人には向かない食材です。
セイタンは欧米で人気のヴィーガン肉という印象が強いかもしれませんが、実は、日本でいうところの「生麩」です。
生麩は、小麦粉を水でこねて、グルテンを取り出し、それを煮込んで作ります。ただし、生麩はセイタンと比べて、水分が多く、弾力性やコシが弱いという特徴があります。
セイタンは、生麩よりも弾力性やコシがあり、肉のような食感や風味があります。そのため、肉の代替品として、さまざまな料理に活用することができます。
仏教の教えに従って肉食を禁じた僧侶たちが、小麦粉を水でこねて作ったグルテンを煮込んで食べたのが、セイタンの発祥とされています。
セイタン（グルテンミート）、すなわち生麩は、古くから日本の伝統食材です。そのため、日本人にとって馴染みやすく、抵抗なく食べられるというメリットもあります。
日本料理と相性がよく、炒め物や煮物、焼き物など、肉と同じように使うことができます。また、ハンバーグやソーセージなどの加工品としても作られています。
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セイタン（グルテンミート）ってそんなに栄養があるの？
セイタンは小麦の一種ですが、パンの売り場に並ぶ炭水化物とは全く異なります。
セイタンの栄養価は、100gあたり約25gのタンパク質を含み、牛肉の約2倍です。また、脂質やコレステロールが少なく、食物繊維も豊富です。そのため、健康的な食生活を心がけている方にもおすすめです。
| 栄養素 | セイタン | 牛肉 | 鶏肉 |
|---|---|---|---|
| タンパク質 | 25g | 20g | 22g |
| 脂質 | 4g | 26g | 10g |
| コレステロール | 0mg | 72mg | 80mg |
| 食物繊維 | 2.5g | 0g | 0g |
ちなみに生麩は、セイタンよりも水分を多く含んでいるため、たんぱく質の含有量は少ないですが、食物繊維が豊富に含まれています。
近年、世界的な健康志向の高まりや、動物性食品を避ける人々の増加などから、ヴィーガン肉の需要が高まっています。
アレルギーやグルテンに敏感でない限り、セイタンは植物ベースのしっかりした肉の代替品です。
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自家製セイタンの作り方
セイタンは、グルテン粉と水を練れば手作りすることもできます。ただし、数分間こねるので、ある程度の労力が必要です。
材料（2人分）
- グルテン粉 200g
- 水 200ml（ブイヨンでもGOOD）
- 塩 小さじ½
作り方
- ボウルに小麦粉と水を入れて、ダマにならないようによくこねる。
- 塩を加え、さらによくこねる。
- 生地を3等分に切り、それぞれを10cm程度の長さに伸ばす。
- 鍋に湯を沸かし、3を茹でる。
- 浮き上がってきたら、さらに5分ほど茹でる。
- 茹で上がったら、水気を切り、冷ます。
- 用途に応じて、蒸したり、焼いたり、揚げたり、さまざまな調理法で楽しめます。
アレンジ
- ハーブやスパイスを混ぜ込むと、風味豊かなセイタンが作れます。
- 醤油を大さじ1程度を混ぜ込むと、コクと和風味が加わります。
- 湯ではなくブイヨンやダシで茹でてもOK。
保存方法
- ラップに包んで冷蔵庫で保存すると、2～3日間保存できます。
- 冷凍保存する場合は、ラップに包んで冷凍庫で保存すると、1ヶ月ほど保存できます。
手作りのセイタンは、市販のセイタンと比べて、コシや弾力があり、風味も豊かです。ぜひ、一度作ってみてください。
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市販のセイタンを使ったお手軽な唐揚げレシピ
市販のセイタン（グルテンミート）は、ブロックタイプやひき肉タイプ、缶詰などの様々な形状で売られています。
今回紹介する唐揚げはもちろん、ハンバーグや餃子に混ぜ込んだり、焼いたり炒めたり煮込み料理にも簡単に取り入れることができます。
材料（2人分）
- ブロックタイプのセイタン（グルテンミート）
- 片栗粉 大さじ2
- 小麦粉 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- こしょう 少々
- 揚げ油 適量
作り方
- セイタンを好みの大きさに切る。
- ボウルに片栗粉、小麦粉、塩、こしょうを混ぜ合わせる。
- セイタンを2につけて、衣をまぶす。
- 180℃の油で、きつね色になるまで揚げる。
- キッチンペーパーで油を拭き取り、器に盛り付ける。
アレンジ
- カレー粉やガーリックパウダーを衣に加えると、風味豊かな唐揚げになります。
- 甘酢やタルタルソースなど、お好みのソースで味付けして召し上がれ。
セイタンは、タンパク質が豊富なヴィーガン肉の代表格であり、鶏肉の食感を模倣することに優れています。
市販のセイタン（グルテンミート）を使った唐揚げは、簡単に作れて、肉のような食感と風味を楽しむことができます。ぜひ、一度作ってみてください。
