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大豆ミートより先に、日本人は「おから」を使いこなしていた

FOOD & LIFE

最近では海外のスーパーのみならず、日本中のスーパーでも気軽に手に入るようになった大豆ミート(ソイミート)。

けれど日本には「代替肉」という言葉が生まれるずっと前から、植物性タンパク質を無駄なく使い切る食材がありました。

 

それが「おから」です。

 

豆腐を作る過程で生まれる”カス”でありながら、食物繊維もたんぱく質も豊富で、しかも驚くほど安い。海外発の足し算の思想と、日本古来の引き算の知恵——その違いをおからを通して見てみましょう。

 

大豆ミートとは?健康や環境にやさしい代替肉

 

大豆ミート(ソイミート)とは、大豆を原料とした植物性の代替肉です。大豆を脱脂し、加熱・加圧加工することで、お肉のような食感に仕上げられています。

 

牛肉や豚肉と比べると脂質やコレステロールが少なく、植物性食品であるため環境負荷が比較的小さいことも魅力です。

 

近年は健康志向やサステナブルな暮らしへの関心の高まりから、日本でもスーパーやコンビニで見かける機会が増えてきました。

 

大豆ミートには主に以下の3種類があります。

  • ブロックタイプ:唐揚げや煮込み料理向き
  • フレークタイプ:炒飯やそぼろ、炒め物向き
  • ミンチタイプ:ハンバーグやミートソース向き

 

最近では、より肉に近い食感や風味を再現した商品も登場し、「お肉を控えたい日」の選択肢として定着しつつあります。

 

 

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「おから」という“すでに存在していた代替肉”

 

実は「ソイミート」に近い発想の食材は、日本にも昔から存在していました。

それが「おから」です。

 

豆腐を作る過程で生まれる副産物ですが、食物繊維やたんぱく質を含み、炒め物や煮物、ハンバーグのつなぎとしても活用されてきました。

 

つまり日本では、わざわざ“代替肉”という概念が輸入される前から、植物性タンパク質を無駄なく使い切る文化が根付いていたとも言えます。

 

せっかく日本にいるのだから、冷蔵コーナーにある「おから」もぜひ使っていきましょう。

 

今でも1パック数十円~数百円という驚きの安さで売られて続けているのも嬉しいポイントです。

 

「おからって、あのボソボソした卯の花(煮物)でしょ? 代替肉になるの?」と思うかもしれませんが、それは大きな誤解です。

 

実はおからは、水分量さえ調節すれば、大豆ミートのミンチと全く同じ感覚で使える「万能のひき肉代替品」になります。

 

大豆ミート vs おから|「代替肉」と「使い切る文化」の違い

 

進化した大豆ミートも素晴らしいですが、伝統的な「おから」の実力を改めて比較してみると、そこには単なる栄養価の違いだけでなく、食に対する「思想の違い」が見えてきます。 

 

海外発の「代替肉」:足し算の思想

欧米からやってきた大豆ミートの基本は、

 

「美味しいたんぱく質を作るために商品を開発する環境や健康のためにより良いかたちで。かつ、いかに最新の技術でお肉っぽい味や食感を再現するか

 

というたくさんのアプローチが折り重なった素晴らしい製品です。

 

足りないものを補うためにテクノロジーを駆使する、いわば「足し算の思想」から生まれています。

 

日本発の「使い切る文化」:引き算の思想

一方で、日本の「おから」はまったく違います。

 

「お豆腐を作るために大豆を絞った。この残った部分にも大豆の栄養が詰まっている。もったいないから、美味しく全部使い切ろう」

 

いう知恵です。何かを模倣するのではなく、目の前にある素材の恵みを無駄なく活かす「引き算(削ぎ落とし)の思想」が根底にあります。

 

この「もったいない」という考え方は、なにも大豆製品に限ったことではないと私たちは感じませんか?

 

最先端の流行を楽しみながら、ときには足元にある昔からの知恵を見直してみる、そんな発見もまた、食文化を楽しむワクワクかもしれませんね。

 

 

大豆ミート

おから

出発点

肉の代わりとして作る

豆腐づくりの“副産物”を活かす

考え方

再現・代替(足し算)

使い切り・循環(引き算)

立ち位置

新しいプラントベース食品

昔からある日常の知恵

特徴

肉に近い食感・満足感

素朴・吸収力が高い

価格感

やや高めの加工食品

低コスト・手に入りやすい

 

 

どっちが美味しい?「大豆ミート」vs「おから」簡単おつまみレシピ対決♪

 

今回は、家にある調味料だけで秒でできる定番おつまみ「生姜そぼろ」を大豆ミートとおからの両方で作ってガチンコ対決させてみます!

 

 鶏そぼろ同様、おつまみにはもちろん「お弁当の三色丼の具」として冷凍保存もできますよ。 どちらも包丁いらず、材料をフライパンに入れて炒めるだけのお手軽レシピです。 

 

大豆ミート版「生姜そぼろ」

 

大豆ミートは、しっかり味を含ませることで驚くほど鶏そぼろ風になります。三色丼やお弁当の作り置きにもおすすめです。

 

材料

  • 乾燥大豆ミート(ミンチタイプ):50g
  • 生姜(すりおろし):1片分
  • 醤油:大さじ2
  • みりん:大さじ2
  • 酒:大さじ1
  • 砂糖:小さじ1~2
  • ごま油:小さじ1

 

作り方

① 大豆ミートはパッケージの表示通り戻し、水気をしっかり絞ります。

② フライパンにごま油を熱し、大豆ミートを中火で炒めます。

③ 生姜を加え、香りが立ったら醤油、みりん、酒、砂糖を加えます。

④ 水分を飛ばしながら、そぼろ状になるまでしっかり炒めれば完成です。
(しっかりめに炒めると、そぼろらしい“ほぐれ感”が出ます)

 

食べてみると…

鶏そぼろにかなり近い食感で、ごま油と甘辛ダレがしっかり絡んだ満足感のある味わいです。
生姜のキレも効いていて、ご飯にもお酒にも合わせやすい“ちゃんとおかずになるそぼろ”です。

 

おから版「生姜そぼろ」

 

こちらは、日本の冷蔵コーナーで手軽に買える生おからを使ったレシピです。お財布にも優しく、フードロス削減にもつながります。

 

材料

  • 生おから:200g
  • 生姜(すりおろし):1片分
  • 醤油:大さじ2
  • みりん:大さじ2
  • 酒:大さじ1
  • 砂糖:小さじ1~2
  • ごま油:小さじ1

 

作り方

① フライパンにごま油を熱し、生おからを入れて中火で炒めます。

② パラパラになってきたら、生姜と調味料を加えます。

③ 水分が飛び、そぼろ状になるまで5~7分ほど炒めれば完成です。
(水分が多いとべちゃっとするので、最初はしっかり水分を飛ばすのがコツです)

 

食べてみると…

大豆ミートほどの“肉感”はありませんが、生姜の香りと甘辛い味がふわっと広がる、素朴でやさしい味わいです。
冷めても味が落ちにくく、卵そぼろと合わせれば三色丼にもぴったりです。

 

ライフスタイルや気分に合わせて、最先端の「大豆ミート」と伝統的な「おから」、どちらの良さも上手に食卓に取り入れていきたいですね。 

 

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