ギリシャの街角で、カフェの壁や玄関、船のマストにまで見かける「青い目」のモチーフ。それが**「マティ(Mati)」**と呼ばれる、ギリシャ伝統の魔除けです。
見た目はトルコのナザールボンジュウとよく似ていますが、実はギリシャ独自の文化背景があり、“暮らしを守る目”として大切にされてきました。
この記事では、そんなマティの意味や使われ方、ナザールとの違い、インテリアとしての魅力まで、現地の雰囲気を感じながら深掘りしてご紹介します。
🧿 マティとは?|ギリシャの魔除け文化

「マティ(μάτι)」は、ギリシャ語で「目」を意味する言葉です。
この“青い目”は、古代から伝わる魔除けの象徴とされており、ギリシャでは非常に身近な存在。
トルコの「ナザール・ボンジュウ(Nazar Boncuğu)」と非常によく似た見た目をしていることから、混同されることもあります。
🟦 ナザールとの共通点:
どちらも「青い目」を模した魔除けで、他人の嫉妬や悪意、邪視(Evil Eye)から守る力があるとされています。
青色には“災いをはね返す力”があると信じられ、強い視線を「目」で見返して跳ね除けるという意味が込められています。
🟦 違いは“文化的背景”と“使われ方”:
ナザールがイスラム圏のトルコ文化と結びついているのに対し、マティはギリシャ正教や地中海的な価値観と深く関係しています。
宗教的な象徴というよりも、“日常に根づいた守護”としての意味合いが強く、家庭や地域全体を見守る存在として親しまれています。
たとえば、マティはアクセサリーとして身に着けるだけでなく、教会の入り口や洗礼の贈り物、赤ちゃんの枕元など、さまざまな場面で登場します。
🏠 暮らしに溶け込む「マティ」の存在

ギリシャでは「マティ」は特別なものではなく、日常の風景に自然に存在する魔除けです。
🍽 カフェやレストランの壁に
アテネの街角やエーゲ海沿いの島々のカフェでは、壁に飾られた青いマティをよく見かけます。
絵画のようなデザインや、陶器で作られたマティが空間のアクセントとなり、居心地の良さと“守られている感覚”を与えてくれます。
🏡 民家の玄関や寝室に
家庭では、玄関やリビング、子ども部屋のベッドサイドにマティを飾るのが一般的です。
お客さまを迎える入り口に吊るすことで、悪意のエネルギーを外で止めるという意味が込められています。
⛵ 漁村の船にも
海に囲まれたギリシャでは、漁船の船首や操舵室にもマティが飾られています。
海という過酷な自然と共に生きる漁師たちにとって、マティは“航海の安全を見守る目”として欠かせない存在です。
🎁 ギリシャのお土産としてのマティ

旅好きやインテリア好きにとって、「マティ」は実用的で意味深いギフトアイテム。現地ではお守りとしてだけでなく、ファッションや暮らしの中に取り入れる雑貨としても人気があります。
💍 アクセサリーや雑貨としての展開
・ピアス・ネックレス・ブレスレットなどのアクセサリー
・陶器やコースター、壁掛けオーナメント
・クッションカバーやテーブルランナーなどのファブリックアイテム
手作りのぬくもりが感じられるデザインが多く、「悪意を跳ね返す目」をアートに昇華させた感覚が魅力です。
🔍 トルコ製との違いと注意点
トルコのナザール・ボンジュウとよく似ていますが、マティはギリシャ文化の中で発展した独自の魔除けです。
見た目はほぼ同じでも、トルコ製はガラス細工が多く、ギリシャ製は陶器や木工、織物への応用が豊富。
どちらも美しいですが、ギフトに選ぶときは「文化背景に敬意を払った選び方」が喜ばれます。
🎀 ギフトとして選ばれる理由
・お守りとしての意味があるから、贈る側の気持ちが伝わる
・青×白の色合いが爽やかで、日本の住空間にも合わせやすい
・持ち歩ける小さなサイズから、飾るだけで絵になる大型までバリエ豊富
🟦 ナザールボンジュウとの違い・共通点まとめ表
ギリシャの「マティ」とトルコの「ナザールボンジュウ」は混同されることも多いですが、それぞれ異なる文化的背景や意味があります。ここで、両者の違いや共通点をシンプルに比較してみましょう。
観点 | ナザールボンジュウ(トルコ) | マティ(ギリシャ) |
---|---|---|
言語 | Nazar Boncuğu | Mati(目) |
主な用途 | 魔除けアクセサリー、壁飾り | インテリア、お守り |
宗教との関係 | イスラム文化に近い | ギリシャ正教文化圏 |
色と形 | 青・白の目玉型 | ほぼ同様(青い目モチーフ) |
🔗 関連記事:ナザールボンジュウとは?
トルコに伝わる魔除けのお守り「ナザールボンジュウ」の意味や使い方を詳しく解説しています。
👉 【ナザールボンジュウ】怖いほど効果あり?トルコのお守りの意味と使い方
🌀 マティのデザインが好まれる理由

マティがファッションやインテリアでも注目される背景には、ギリシャ特有の色彩と造形美があります。
🟦 ギリシャ配色との調和
ギリシャの建築といえば、真っ白な壁に鮮やかな青のドアや窓。この色使いがそのまま、マティのデザインにも反映されています。
青は「目を守る色」、白は「清めの色」とされ、魔除けと美意識が融合したカラーバランスです。
🛋 モダン&ミニマルな空間にも◎
マティはシンプルな丸い目のモチーフで、余白のあるモダンインテリアにも映えるデザインです。
特にミニマリストや北欧インテリアを好む人にとっては、「意味ある装飾」として自然に馴染む」アイテム。
マティを壁に一点だけ飾るだけでも、空間にギリシャらしい静けさと守りの空気が加わります。
🎀 まとめ:マティは“ギリシャ文化の目”ともいえる存在
ただのインテリアアイテムではなく、「目に見えない災いから暮らしを守る」という精神が宿った伝統。
ギリシャを感じるお守りとして、また現代の暮らしに合うシンプルなデザイン雑貨としても、マティは多くの人の心を惹きつけています。
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