ドリームキャッチャー(Dreamcatcher)は北米で生まれた伝統的な魔除けアイテムであり、部屋や車に飾るインテリア雑貨です。
『眠っている間、悪夢から守ってくれる』効果があるアメリカインディアンの“美しい羽のお守り”の正しい選び方や飾る場所、意味や由来などを詳しくご紹介します。
北アメリカ生まれのドリームキャッチャー♪意味・由来は?
ドリームキャッチャーは、北米(アメリカ北部やカナダ)の少数民族『オジブワ』に伝わる伝統的な魔除けです。
枝で作った輪っかに糸を張り、周りに羽根を飾り付けたポップなルックスがキュートで世界中で人気があります。
日本でも窓辺や壁、車なんかにも吊るして飾れるインテリア雑貨として浸透しています。
オジブワ族がドリームキャッチャーを作った本来の目的は、蜘蛛の巣に見立てた糸が悪夢を捕らえ防ぐことです。
悪い夢 ⇒ 蜘蛛の巣がつかまえて、明け方の太陽の光で滅ばせる
良い夢 ⇒ 糸の隙間をすり抜けて、羽根を伝って降りてくる
ドリームキャッチャーは悪い夢をつかまえて良いエネルギーに変えるという神聖な装飾品だったのです。
ベッドルームに飾ると悪い夢をつかまえる効果がある
アメリカインディアンに古くから伝わる伝説によると、夜に見る夢の良し悪しで世界が変わると考えられているそうです。
そこで枕元にドリームキャッチャーを飾り、寝ている間に“魔”を追い払っていたのです。
夜の世界に蔓延するネガティブなエネルギーはキャッチされ、毎朝、朝日によって浄化されます。
そして、ドリームキャッチャーを通り抜けてきた『良い夢』を見た場合は『その夢からアイディアを受け取り、世の中を良くするために動きなさい』というメッセージも込められているそうです。
キャンプのような屋外で過ごす夜も、朝日を浴びる出入口あたりに吊るしておけば不安な一夜を守ってくれます。
ドリームキャッチャーはどんな素材で手作りしてた?
時代の移り変わりで材質を変えながら伝わってきたドリームキャッチャーですが、伝統的な材料は以下のようなものです。
- 柳の枝
- 鹿の腱
- 鳥の羽根
- 矢じり
- ターコイズ(トルコ石)
- ビーズ
柳の枝は輪廻転生を意味し、鹿は大地の恵みを表します。羽根は神様と交信するための道具として機能します。
ターコイズはネガティブなエネルギーを払いのける効果があります。
ビーズはクモを表現しており、一説ではクモが流した涙を表しているとも言われています。
またビーズをたくさん使うと、たくさんの良い夢が生まれるという願いが込められています。
どれもインディアンにとって身近な素材ながら、とても神秘的なメッセージがいくつも込められています。
【飾る場所は?】ドリームキャッチャーの正しい吊るし方&選び方
出典:楽天市場
ベッドルーム、窓際
ベッド周りに掛けておけば、悪夢を払いのけて良い夢だけを運んでくれます。
また、『悪い夢は太陽の光で滅びる』といわれているので、窓辺など朝日が入る場所が良いかもしれません。
古くからの使い方で、眠っている子供を悪夢から守ってくれる力があると信じられているので、子供部屋もおすすめ。
ちなみに女の子には、知恵のシンボルであるフクロウの羽を使い、男の子には勇気を示す鷲の羽を使って作っていたそうです。
どうして車に吊るしているの?
最近は日本でも海外でも、ドリームキャッチャーを『夢を掴む(叶える)』と広い意味で解釈してる人も多いようです。
日本では、テレビドラマの真似をして車のルームミラーにかけるのが流行った時期があるそうです。
『ビューティフルライフ』というドラマで、木村拓哉さんが常盤貴子さんに、願いが叶うからと言ってドリームキャッチャーを渡し、車のルームミラーに飾ったのがきっかけだと言われています。
それ以前に、そもそもアメリカから日本にどうやって伝わってきたかは不明ですが、イギリスあたりでもボヘミアン系のファッションを愛する人なんかの車の中で揺れていたりします。
ドリームキャッチャー型のアクセサリーって意味ある?
出典:楽天市場
材質はどうあれ、ドリームキャッチャーの特徴は蜘蛛の糸で悪夢をつかまえる『輪っか + 糸』、それから良い夢を届けてくれる『羽根』です。
本来の目的を大切にするなら、ピアスやペンダントトップ等は間違った使い方かもしれません。
しかしファッションとして捉えられているイメージが強いドリームキャッチャーは、自由度が高いスパイス的なアイテムだと言えます。
また、使い方が間違っているからといって、悪いものを呼び込むことはないと言われているので、コーディネートの素敵なオプションになるのではないでしょうか。
時が流れて世界中で言い伝えられても、変わらないのが悪い夢をキャッチしてくれる魔除けの意味です。
糸の隙間をすり抜けて、可愛い羽根が伝えてくれたアイディアを、ちょっぴり生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。