「ちんびん」とは、ユッカヌヒー(旧暦5月4日)にお供えする沖縄の伝統的なおやつです。
沖縄風クレープとも呼ばれ、味わいは黒糖の風味がしっかりと感じられ、モチモチとした食感が特徴です。
ユッカヌヒーの由来や意味、ちんびんの作り方や、似たお菓子のポーポーとの違いなども徹底解説します。
沖縄の伝統的なおやつ「ちんびん」とは?
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ちんびんとは、沖縄の伝統的なおやつで、沖縄風クレープとも呼ばれています。
小麦粉、砂糖、黒糖、もち粉、食塩、ベーキングパウダーを混ぜた生地を、フライパンやホットプレートで薄く焼き、クルクルと巻いて作ります。
近年では、ユッカヌヒー以外にも、おやつや軽食として、沖縄のスーパーやコンビニエンスストアでも販売されています。
ちんびんの味は、黒糖の風味がしっかりと感じられ、モチモチとした食感が特徴です。そのまま食べるのはもちろん、きな粉や黒蜜、フルーツなどをトッピングしてもおいしくいただけます。
ちんびんの由来
ちんびんの起源は、中国から伝わったとされています。
中国では、小麦粉と黒糖を混ぜた生地を焼いた「油条(ヨウティエ)」というお菓子があります。
ちんびんと油条は、作り方は似ていますが、ちんびんはもち粉を加えてモチモチとした食感に仕上げています。
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旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)とは?
出典:沖縄県メモリアル整備協会
ユッカヌヒーは、沖縄の伝統行事「御願(ウガン)」のひとつです。
御願とは、神仏に祈りを捧げ、豊作や海上の安全など、さまざまな願いをかなえてもらうための行事です。
ユッカヌヒーでは、海の神様に豊漁を祈願し、また、夏の到来を祝います。
旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)は、沖縄で海の神様(竜神)へ豊漁を祈願する行事です。ハーリーと呼ばれる船競漕が行われ、その名物である「ちんびん」が食べられます。
ハーリーは、20人前後の漕ぎ手と舵取りが乗る、伝統的な琉球船で行われます。
ハーリーは、沖縄の海岸沿いの各地で行われ、その中でも、那覇市の泊港で行われるハーリーは、沖縄を代表するハーリー大会として知られています。
ちんびんとポーポーの違い
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ちんびんとポーポーは、どちらも沖縄の伝統的なおやつで、両方とも沖縄風クレープと呼ばれています。しかし、生地に入っている具材が異なるため、味や食感が異なります。
ポーポーは、小麦粉生地に油味噌(アンダンスー)を巻いて作ります。油味噌の塩気とコクが感じられ、カリッとした食感が特徴です。
項目 | ちんびん | ポーポー |
---|---|---|
生地に入っている具材 | 黒糖 | 油味噌 |
味 | 黒糖の風味 | 油味噌の塩気とコク |
食感 | モチモチ | カリッと |
また、呼び名も地域によって異なります。
一般的には、ちんびんは黒糖入りの生地を巻いたものを指し、ポーポーは油味噌入りの生地を巻いたものを指しますが、地域によっては、どちらも「ちんびん」と呼ばれることもあります。それから、ちんびんだったり、ちんぴんだったりもします。
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ちんびんの美味しい作り方
材料(2人分)
- 小麦粉 100g
- 砂糖 50g
- 黒糖 50g
- もち粉 50g
- 食塩 少々
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
- 水 180ml
作り方
- ボウルに小麦粉、砂糖、黒糖、もち粉、食塩、ベーキングパウダーを加えて混ぜ合わせます。
- 水を少しずつ加えながら、ダマにならないように混ぜ合わせます。
- フライパンに油を熱し、生地を薄く流し入れます。
- 両面を焼いたら、取り出して冷まします。
- 冷めたら、クルクルと巻いて完成です。
家庭で手作りするだけでなく、水を加えて焼くだけの便利な「ちんびんミックス粉」が、スーパーやコンビニエンスストアでも販売されています。