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沖縄のウチカビとは?あの世で使う黄色いお金|意味や用途、歴史や価値

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ウチカビとは、沖縄でグソー(後生、あの世)の通貨とされるお金で、清明祭(シーミー)などの大きな行事のときに、先祖供養で用いられます。

 

ウチカビは、あの世で先祖の霊が苦労しないようにするために用意され、お盆や墓参りのときに使用されます。

 

沖縄の黄色いお金「ウチカビ」とは?

 

ウチカビは、沖縄県で先祖供養の際に用いられる冥銭の一種です。漢字で「打紙」と書きます。

 

藁や古畳などを原料に漉いた黄色の紙に、銭形の模様を槌などで叩いて付けたもので、3枚で1組になっており、1人1人これを用意することが慣わしです。

 

ウチカビは、清明祭(シーミー)の墓参りや年忌などの先祖供養、旧盆の最終日などに使用されます。

 

先祖の霊は、あの世で生活するためにお金が必要であると信じられており、ウチカビを燃やすことで、先祖の霊に冥銭を贈ることになります。

 

また、ウチカビを燃やすことは、先祖への供養や感謝の気持ちを表す行為でもあります。

 

先祖の霊があの世にて金銭面で苦労しないようにするために用意され、墓や仏壇、御嶽などの聖地や屋敷内の祭壇で使用されます。

 

ウチカビはあの世で一枚いくら?

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ウチカビは、あの世では1枚50万円の価値があるとされています。この価値は、沖縄の現世の物価や生活水準を基に決められたといわれています。

 

ウチカビを燃やすことで、先祖の霊はあの世で豊かな生活を送ることができると信じられています。また、ウチカビを燃やすことは、先祖への供養や感謝の気持ちを表す行為でもあります。

 

なお、ウチカビの値段は、現世で購入する際は、1束(20枚入り)で100円前後です。

 

ウチカビを焚く枚数は、1人何枚?

ウチカビを焚く枚数は、1人3枚が一般的です。これは、天・地・海の三界に供えるという意味があります。

 

また、1枚50万円の価値があるとされるウチカビを3枚焚くことで、先祖の霊があの世で豊かな生活を送ることができると信じられています。

 

しかし、家庭によっては、1人5枚や10枚を焚く場合もあります。これは、先祖への感謝の気持ちや供養の度合いによって異なるようです。

 

ウチカビは、清明祭や旧盆などの大きな行事や法事の席では、1人5枚、子ども達はそれぞれ3枚を焚くことが多いようです。

 

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ウチカビを燃やす大きな行事「清明祭(シーミー)」とは?

 

沖縄の清明祭(シーミー)とは、旧暦の三月上旬ごろに行われる祖先供養の行事です。

 

ウチカビは、この行事において、先祖の霊を迎え入れ、供養する際に用いられます。

 

清明祭は、門中(もんちゅう)墓に一族が集まり、各世帯が持ち寄った重箱料理や酒、花をお墓にお供えします。その後、皆でお供えしたごちそうをいただきます。

 

重箱料理の中には、餅やウサンミ(魚の天ぷら、昆布、かまぼこ、豚肉、あげ豆腐など)を入れるのが習わしです。

 

清明祭は、沖縄の人たちにとって、一年で最も重要な行事のひとつです。この日、一族が集まり、先祖の霊を偲び、感謝の気持ちを表します。

 

清明祭の具体的な流れは、以下のとおりです。

 

  1. 午前中、一族が集まり、門中墓に向かいます。
  2. 墓前に手を合わせ、先祖の霊を迎え入れます。
  3. 各世帯が持ち寄った重箱料理や酒、花をお墓にお供えします。
  4. ウチカビを燃やし、先祖の霊に冥銭を贈ります。
  5. お供えしたごちそうをみんなでいただきます。

 

清明祭は、沖縄の伝統文化を今に伝える大切な行事です。

 


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春の清明祭を含めて、沖縄のお墓参りは年間で3回!


シーミーのほかに、ウチカビを燃やす大きな行事としては、以下のようなものがあります。

 

  • 旧暦の1月16日:十六日(ジュウルクニチー)
  • 旧暦の3月上旬:清明祭(シーミー)
  • 旧暦の7月15日:旧盆(ウークイ)

 

十六日(ジュウルクニチー)は、主に八重山諸島で行われ、旧盆の最終日には、旧盆と同じようにウチカビを燃やして先祖の霊を送り出す行事が行われます。

 

旧盆(ウークイ)は、旧暦の7月15日、沖縄では旧盆と呼ばれるお盆を迎えます。この日、沖縄の人々は、先祖の霊を迎え入れ、供養する行事を行います。

 

ウチカビは、旧盆の最終日の夜、先祖の霊の帰り道を照らすために、門前や墓前で燃やされます。

 

  • 年忌:故人の命日や、法事の際には、ウチカビを燃やす習慣があります。
  • その他:お墓参りなどの際にも、ウチカビを燃やすことがあります。

 

ウチカビは、沖縄の伝統的な先祖供養の習俗として、今もなお大切に受け継がれています。

 


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