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英国女性は普段ドレスシューズを履くの?王室行事から日常まで紐解くリアルな靴事情

FASHION

毎日を共にする相棒なのか、それとも特別な日のための一足なのか。

 

英国の靴文化を語るうえで、オックスフォードやローファーなどのドレスシューズは欠かせない存在です。しかし、英国女性が皆、毎日のように革靴を履いているかというと、実際には地域や世代、ライフスタイルによって違いがあります。

 

ロイヤルファミリーの足元から街角のカジュアルスタイルまで、現代の英国女性とドレスシューズの関係を見てみましょう。

 

ドレスシューズは毎日履く靴ではない?

 

シェフィールドで感じたこと

私がかつて暮らしていた南ヨークシャーのシェフィールドでは、祖母も母も美しい革靴を一足は持っていましたが、普段から頻繁に履いている印象はありませんでした。

 

むしろ、結婚式や家族の集まりなど、少し背筋を伸ばしたい日に登場する靴だったように感じています。

 

シェフィールドは坂道が多く、公園や自然も身近な街です。

 

日常ではスニーカーやウォーキングシューズ、あるいは厚底のブーツなどを履いている人をよく見かけました。

 

そのため、革製のドレスシューズは「毎日履き回す靴」というよりも、「きちんとした印象を与えたい日」に選ぶ靴という位置づけだったように思います。

 

世代による違い

 

祖母世代では、革靴は長く手入れしながら履く大切な持ち物でした。

 

一方、若い世代では履き心地や実用性を重視する傾向もあり、日常ではスニーカーやカジュアルシューズを選ぶ人も少なくありません。

 

仕事で履く人もいる

もちろん、完全に日常から消え去ったわけではありません。

 

例えばロンドンの金融街(シティ)で働くビジネスパーソンや、制服規定(Uniform policy)のある私立学校の生徒などにとっては、ローファーやシンプルなオックスフォードシューズが今も日常の装いとして選ばれています。

 

王室イベントや結婚式で見かける英国女性の足元

 

ドレスシューズが特に活躍するのは、スマートな装いが求められる場面です。

 

たとえば、

  • 結婚式や卒業式
  • ガーデンパーティー
  • 教会での特別な行事
  • 王室関連のイベント

などがあります。

 

私の印象では、こうした場面で履かれる革靴は、単なるファッションアイテムというよりも、「その場への敬意を表すための靴」という意味合いも持っているように感じます。

 

なぜ今また流行っているのか?

 

近年、英国でもクラシックなドレスシューズへの注目が再び高まっています。

理由のひとつは、長く続いたスニーカーブームへの反動です。

 

また、

  • プレッピースタイルの再評価
  • 制服風ファッションの流行
  • 「きちんとして見える」装いへの需要
  • ジェンダーレスなマニッシュコーデの人気

なども影響していると考えられます。

 

SNSでは、オーバーサイズのジャケットやデニムにローファーやブローグを合わせたスタイルもよく見られるようになりました。

 

スニーカー疲れとプレッピー回帰

長く続いたスニーカーブームを経て、近年はクラシックな装いを取り入れる動きも見られます。

 

90年代のアイビールックやプレッピースタイルの再評価により、オックスフォードやローファーといった伝統的な革靴がコーディネートのアクセントとして選ばれる機会が増えています。

 

制服風ファッションと「きちんとして見える」需要

ネクタイやプリーツスカートを取り入れたアカデミックな雰囲気の装いも人気を集めています。

 

また、リモートワークの普及以降、「カジュアルすぎず、程よく整って見える服装」を求める人も増え、スマートカジュアルに合わせやすいドレスシューズが見直されているようです。

 

SNSで広がるマニッシュコーデ

近年のSNSでは、オーバーサイズのジャケットやトレンチコート、スラックスなどに革靴を合わせたジェンダーレスなスタイルを見かける機会も増えました。

 

伝統的な靴でありながら、現代的な着こなしとも相性が良く、世代を問わず再評価されているようです。

 

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オックスフォード、ブローグ、ローファーの違い

 

ここで、英国の伝統的な革靴を代表する3つのスタイルについて簡単に見てみましょう。

種類 特徴
オックスフォード(Oxford) 内羽根式の紐靴。フォーマルな印象が強い。
ブローグ(Brogue) 穴飾り(ブローギング)が施された装飾性の高い革靴。
ローファー(Loafer) 靴紐がなく、脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプ。

 

オックスフォード(Oxford)

出典:楽天市場≫

オックスフォードは、紐を通す部分が甲革の下に縫い込まれた「内羽根式」の靴です。

3種類の中では最もフォーマルな位置づけとされ、ビジネスシーンやセレモニーなどでも選ばれています。すっきりとしたシルエットは、英国の伝統的な紳士靴のイメージを代表するデザインのひとつです。

 

ブローグ(Brogue)

出典:楽天市場≫

ブローグは、革の表面に施された穴飾りが特徴の靴です。

装飾は「ブローギング」と呼ばれ、起源については諸説ありますが、湿地の多い地域で履かれていた実用靴が発展したという説がよく知られています。

現在では、英国らしいクラシックな雰囲気を楽しめる革靴として親しまれています。

 

ローファー(Loafer)

ローファーは靴紐のないスリッポンタイプの革靴です。

語源については諸説ありますが、「Loafer(怠け者)」という言葉に由来するといわれています。

フォーマルすぎずカジュアルすぎない絶妙なバランスが魅力で、近年はデニムやスカートと合わせるスタイルも人気があります。

 

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現代はデニムやワンピースにも合わせる

 

「ドレスダウン(Dress down)」や「エフォートレス(肩の力を抜いた)」といった考え方があります。これは「伝統的なスタイルやかっちりした装いをあえてカジュアルに崩し、周囲を気にせず、自分が快適で自然体でいられるファッションを楽しむ」というものです。

 

かつてドレスシューズは、スーツやフォーマルウェアと組み合わせる印象が強い靴でした。しかし近年は、英国でも普段着に取り入れるスタイルが広がっています。

 

例えば、ストレートデニムの裾を少しロールアップし、艶のあるオックスフォードシューズを合わせるコーディネートは、カジュアルな装いをほどよく引き締めてくれます。

 

 

また、花柄のワンピースやニットワンピースにブローグやローファーを合わせるスタイルも人気です。甘くなりがちなフェミニンな服装に革靴を合わせることで、落ち着いた印象や少しマニッシュな雰囲気を楽しむことができます。

 

足元のおしゃれとして、白やグレーのソックスを見せたり、カラータイツを組み合わせたりする人も見かけます。伝統的な革靴でありながら、現代の英国では堅苦しいフォーマルシューズというより、自分らしいコーディネートを楽しむためのアイテムとして親しまれているようです。

 

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