馬蹄(ばてい)、蹄鉄(ていてつ)、Horseshoe(ホースシュー)は、幸運のシンボルとしてイギリスをはじめ世界中で愛されており、ネックレスなどのアクセサリーも豊富です。
馬蹄がなぜ幸運なのか?その理由や歴史、それからUの字の上下の意味など、馬蹄モチーフの選び方を解説します。
ホースシューが幸運のシンボルになった理由と歴史
1.聖ダンスタンの伝説と魔除け効果
西暦959年にさかのぼる、中世のイングランドにおけるキリスト教の伝説で、悪霊を家から追い払うために、人々は玄関のドアに鉄の蹄鉄を掛けたのがはじまりだったそうです。
伝説では、聖ダンスタン(St. Dunstan)が悪魔に馬蹄をつけ、その痛みを恐れた悪魔が二度とその家に近づかないと誓ったという話があります。
このため、馬蹄は悪魔や悪霊を遠ざける力があると考えられるようになりました。
また、馬蹄は鉄で作られていることが多く、鉄は古代から悪霊や悪運を追い払う力があると信じられてきました。
2.形が幸運の象徴
英国及びアイルランドでは結婚式の日に花嫁に『幸運な馬蹄(ウェディングホースシュー)』を贈る古い習慣があります。
馬蹄の形が三日月やU字型に似ているため、これが守護や繁栄を象徴すると考えられていました。特に、U字型にしてドアの上に飾ると、幸運が「溜まる」ように見えるため、この形が好まれました。
幸運のしるしとしてプレゼントしたり、悪魔から家を守ったり、馬蹄のシンボルはヨーロッパのみならず世界中で見られます。
馬蹄の『Uの上下の向き』には異なる意味が込められている
出典:楽天市場
Uが下向き =「運をみんなに流す」
U字型を上向きにした場合
- 「幸せを受け止める」: 馬蹄のU字型を上向きにすると、幸運が中に「溜まる」と考えられます。この形は、幸運や良い運勢を家の中に引き込み、留めておく象徴とされています。このため、多くの家庭では、馬蹄をドアの上部にU字型が上向きになるように取り付けます。
U字型を下向きにした場合
- 「運をみんなに流す」: 馬蹄のU字型を下向きにすると、幸運が下に「流れ出す」と考えられます。この形は、幸運や祝福が家から外に流れ出し、周囲の人々や訪問者に分け与えられる象徴とされています。この配置を好む人々は、他者と幸運を分かち合いたいという思いから、馬蹄をこのように飾ります。
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馬は人間を踏まない = 安全のお守り
出典:楽天市場
歴史的に、馬は農耕や移動の重要なパートナーであり、その健康と幸運は農家や商人にとって非常に重要でした。
馬は何千年もの間、人間のパートナーとして共に働いてきました。戦争、農業、移動手段など、さまざまな場面で人間と密接に関わってきたため、馬と人間の間には深い信頼関係が築かれています。
馬が人間を意図的に傷つけないという信念が強まり、その結果、安全のお守りとしての象徴となりました。
新婚夫婦の幸運と繁栄を祈って、馬蹄を贈る習慣があります。特に、イギリスやアイルランドでは、花嫁が馬蹄を持つことが幸運を呼ぶとされています。
誕生日や記念日、出産祝いなどの特別なイベントにも、幸運をもたらす象徴として馬蹄を贈ることがあります。
また、新しい家に引っ越す際に、馬蹄を贈ることも一般的です。新しい住まいに幸運を呼び込み、家族の安全を守るためのシンボルとして、玄関の上やドアの近くに馬蹄を飾ります。
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蹄鉄を蹄に打ち付ける釘の数は7つ =ラッキーセブン
出典:楽天市場
蹄鉄には、馬の足の所定の位置に固定するための7つの穴があります。
釘の数が7つであることから、ラッキーセブンの象徴として、ビジネスや勝負事にも幸運をもたらすと信じられています。そのため、馬蹄をモチーフにしたアクセサリーが男性にも人気があります。
- ラッキーセブンの象徴
7は多くの文化で幸運の数字とされており、馬蹄に打ち付けられる釘の数が7つであることから、この数字が強調されます。恋人や、同僚、父親へのプレゼントとしても好まれ、馬蹄モチーフのアクセサリーは幸運のお守りとして広く認識されています。
- ビジネスやプロジェクトでの成功を祈る
馬蹄は古くから成功と繁栄の象徴とされてきました。ビジネスやプロジェクトの成功を願って、馬蹄モチーフのアクセサリーを身に着けることが広まっています。特に大きな勝負事や新しい挑戦に際して、幸運を引き寄せるためのアイテムとして人気です。
馬蹄の形はシンプルでありながらも象徴的な意味を持つため、アクセサリーとして非常に人気があります。ブレスレット、ネックレス、カフリンクス、リングなど、さまざまなジュエリーアイテムに取り入れられています。
贈った人も贈られた人も幸せになるホースシューのアイテムを、ぜひ取り入れてみてください。
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