沖縄では古くから『ガジュマルの樹』は神聖な存在として崇められ、多くの伝説や言い伝えが残されています。
ガジュマルは『キジムナー』と呼ばれる精霊が宿る木とされ、別名『幸せを呼ぶ木』として親しまれています。
しかし、ガジュマルを傷つけるなどしてキジムナーを怒らせると、残酷な仕返しをしてくる怖い存在でもあります。
キジムナーってなに？特徴や性格
キジムナーは沖縄で昔から語り継がれている精霊、もしくは妖精、妖怪のような存在です。
多くのキジムナーは、ガジュマルの樹に住むと言われており、赤い髪で背丈は人間の子供ほどと言われています。
- 赤い髪
- 大きさは人間の子供くらい
- 性別がある
- 成長する
そしてキジムナーには性別があり、大人になると結婚し家庭を持つことがあります。
中には人間と結婚するキジムナーもいると言われているから驚きです。
見た目で子供と大人を区別することは難しいですが、彼らの性格は常に子供っぽく、いたずら好きなことが特徴でもあります。
キジムナーは人間と共存するスタイルを持ち、一緒に漁に出たり、夕食の薪を借りに来たりと、友好的で優しい一面があります。
漁師にとってもありがたい存在で、キジムナーを一緒に漁に連れて行くと、必ず大漁になると信じられています。
また、キジムナーと仲良くすることで、お金持ちになれるとも言われています。
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でも…実は怒らせると仕返しがとても怖い
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人に寄り添う優しいキジムナーですが、ひとたび嫌われると、容赦なく人間を攻撃することがあるそうです。
どのような行動が彼らを怒らせるのでしょうか？
キジムナーは人間のおならやタコ、鶏、熱い鍋蓋が苦手だと言われています。彼らの前でおならをしたり、タコを投げつけたりすると、キジムナーは逃げ出すそうです。
また、彼らの住むガジュマルの古木を傷つけたり、燃やしたりすることも怒りを買う行為になります。
- おならをした場合、足首をつかんで海に引きずり込まれる。
- ガジュマルの木を燃やした場合、家から出られないようにして焼き殺される。
- ガジュマルの木を傷つけた場合、家畜を全滅させられたり、船が沈められてしまう。
- 赤土を赤飯に見せかけて人間に食べさせる。
- 狭い場所に人間を閉じ込めたり、夜道の明かりを奪ったりする。
こういった恐ろしい側面があるからこそ、キジムナーは古くから慎重に言い伝えられ、ガジュマルの木は大切な存在として扱われ続けているのだと思います。
ガジュマルは別名『幸せを呼ぶ木』、『多幸の木』として沖縄では昔から親しまれ、インテリアとしても人気があります。
キジムナーが宿っているかもしれないので、怒らせないよう、しっかりお世話をしましょう。
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