中東・アラブ諸国、エジプトの美しい伝統衣装「ガラベーヤ」は、ベリーダンスの衣装としても有名です。
チュニック型で着やすく、シルエットも上品なことから、女性からも男性からも注目される最も美しい民族衣装の一つとして知られています。
今回は、ガラベーヤの特徴や歴史、そして、似たシルエットの衣装「アバヤ」との違いも解説します。
ガラベーヤとは?
ガラベーヤ(جلابية)は、アラビア半島やアフリカ北部、中東、南アジア、東南アジアなどで着用される、長袖のチュニック型の伝統衣装です。
ガラベーヤは、一般的に、綿や麻などの天然素材で作られ、シンプルなデザインのものが多いです。
ガラベーヤは、男性用と女性用があり、男性用は、主に日常着や仕事着として着用されます。一方、女性用は、主に礼装として着用されます。
ガラベーヤは、地域や文化によって、さまざまな着こなし方があります。例えば、アラビア半島では、ガラベーヤの上に、フード付きのアウターコートである「アバヤ」を着用するのが一般的です。
一方、東南アジアでは、ガラベーヤの下に、サロンと呼ばれるスカートを着用するのが一般的です。
ガラベーヤは、そのシンプルなデザインと着心地の良さから、世界中で人気を集めています。
- 長袖のチュニック型の衣装
- 一般的に、綿や麻などの天然素材で作られる
- 男性用と女性用があり、男性用は主に日常着や仕事着として、女性用は主に礼装として着用される
- 地域や文化によって、さまざまな着こなし方がある
ガラベーヤの起源は、はっきりとは分かっていませんが、古代エジプトにまで遡るのではないかと考えられています。
その後、アラビア半島やアフリカ北部、中東、南アジア、東南アジアなどへ伝播し、それぞれの地域で独自の形や着こなし方を発展させました。
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ベリーダンスの衣装としても有名
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伝統的なベリーダンスの衣装は、主に、以下の3つのアイテムで構成されます。
- ガラベーヤ
- ベール
- ヒップスカーフ
ベールは、首から肩にかけて垂らす布で、ヒップスカーフは、腰に巻く布です。
現代的なベリーダンスの衣装は、伝統的な衣装をベースに、さまざまなアレンジを加えたものがたくさんあります。
例えば、ガラベーヤの素材やデザインを現代風にアレンジしたり、ベールやヒップスカーフの代わりに、トップスやスカートなどのアイテムを組み合わせたりします。
また、ダンスの動きに合わせて、衣装が脱げないように工夫されたものもあります。
ベリーダンスの衣装は、ダンスの動きや演出に合わせて、さまざまな選択肢があります。
初心者の場合は、伝統的な衣装から始めて、徐々に自分の好みに合わせてアレンジしていくとよいでしょう。
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ガラベーヤとアバヤの違い
ガラベーヤとアバヤは、どちらも中東や北アフリカ、南アジアなどの地域で着用される民族衣装ですが、いくつかの違いがあります。
アバヤ
- 長袖の全身を覆うアウターコート
- 一般的に、黒色で作られる
- 女性用のみ
- イスラム教の信仰に基づいて着用される
ガラベーヤとアバヤの最も大きな違いは、形状です。ガラベーヤは長袖のチュニック型の衣装であるのに対し、アバヤは長袖の全身を覆うアウターコートです。
アバヤは、アラビア語で「عباية」と表記します。これは、長袖の全身を覆うアウターコートを意味する言葉です。
また、素材や色も異なります。ガラベーヤは一般的に、綿や麻などの天然素材で作られ、シンプルなデザインのものが多いです。一方、アバヤは一般的に、黒色で作られ、シンプルなデザインのものが多いです。
さらに、着用する人の性別や目的も異なります。ガラベーヤは男性用と女性用がありますが、アバヤは女性用のみです。
ガラベーヤは日常着や仕事着としても着用されますが、アバヤはイスラム教の信仰に基づいて着用されることが多いです。
このように、ガラベーヤとアバヤは、形状、素材、色、着用する人の性別や目的など、さまざまな点で異なります。